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海老根 守澄; 片桐 政樹; 美留町 厚; 松林 政仁; 坂佐井 馨; 佐藤 節夫*
Nuclear Instruments and Methods in Physics Research A, 529(1-3), p.429 - 432, 2004/08
被引用回数:1 パーセンタイル:10.27(Instruments & Instrumentation)中性子散乱実験及びラジオグラフィーのために、シンチレータと波長シフトファイバを用いた中性子イメージ検出器を開発した。特に、高精度な中性子イメージ検出にはデータ収集システムに多チャンネルの信号処理が必要であるため、FPGAs(Field Programmable Gate Array)を用いて信号処理システムを開発した。イメージ信号処理においては6464チャンネルイメージを扱うことを可能とするとともに、中性子入射位置の決定精度を上げるための機能を装備した。
正岡 聖; 中村 龍也; 山岸 秀志; 曽山 和彦
JAERI-Research 2003-012, 14 Pages, 2003/06
大強度陽子加速器施設での中性子散乱実験用の高速・高効率・高位置分解能の2次元中性子検出器として、マイクロストリップガスチェンバー(Micro-strip Gas Chamber: MSGC)の開発を行っている。今回FPGA(Field-Programmable Gate Array)を搭載したエンコードボードを開発した。FPGAは、そのロジックをプログラミングすることによって、MSGCからの信号をデジタル処理することができ、プロトンとトリトンが形成するトラックの情報を読み出すことができる。したがって、我々は、一連のデータ処理システムを使って近似的にトラックの中点を中性子核反応位置として表示する方法で位置情報を得ることができる。実際の中性子照射実験を想定してシミュレーションを行った結果、現在のデータ処理システムで1.6mm以下の位置分解能が得られることがわかった。
海老根 守澄
NIFS-MEMO-26, p.99 - 102, 1998/03
設計者が開発現場で任意にプログラム可能なASICとしてFPGAの普及が著しい。これは従来のPLDとGAの利点を合わせたもので、PLDは開発期間が短く、手軽にセミカスタムICを開発できる反面、小規模でゲート利用率が低いという欠点がある。GAは高集積で設計の自由度は高いが、開発期間が長く、初期コストが高い欠点を持っていた。これに対してFPGAは、内部のロジックセルを組み合わせていくことで任意の論理回路を実現できることから、柔軟性が高く、高集積なセミカスタムICの開発が可能となった。当課でもこの技術を積極的に導入し、モジュールの設計・開発に利用している。技術研究会では、実際のFPGAを使用して製作したプリセットカウンタ及びタイミングボード等を例に、開発手法や留意点など、実体験に基づいて報告する。
西山 幸一; 高橋 博樹; 榊 泰直; 成田 隆宏; 小島 敏行*; Knaster, J.*; Marqueta, A.*
no journal, ,
核融合炉材料の健全性評価のため、14MeVの中性子を生成照射する国際核融合材料照射施設(IFMIF)の開発が進められている。IFMIFの工学実証のため六ヶ所村に導入される、リニアIFMIFプロトタイプ加速器(LIPAc)は9MeV, 125mA, 1.125MWのCW重陽子ビームを生成する。LIPAc機器保護システム(MPS)は、異常なビームやその他の危険から構成機器を保護する重要なインターロックシステムで高速な信号処理が求められる。LIPAc MPSでは高速処理機能をFPGAを用いることにより実現している。本発表ではLIPAc MPSを通じて加速器制御システムでのFPGA技術の適用とその応用について記載する。
末岡 通治; 川俣 陽一; 松川 誠
no journal, ,
JT-60SAタイミングシステム(以下「TS」と称す)は、電源、加熱、計測装置などのサブシステムが動作するために必要なトリガー信号や基準クロックを配信すると共に、JT-60SA放電シーケンス制御の時間基準を発信し、各サブシステム間の同期を図るシステムである。本TSは、CAMACモジュール群で構成していた旧TSを廃止し、FPGA(FieldProgrammable Gate Array)を用いた大規模集積回路を搭載する。本発表では、平成18年度に製作した試作版TSの経験を踏まえ、JT-60SAでの正式運用に向けて設計・製作が進んでいる改良版TSについて報告する。